一人親世帯は、母子家庭（シングルマザー）と父子家庭（シングルファザー）に分けられます。厚生労働省の調査によると、2016年時点での母子世帯は123,2万世帯、父子家庭は18,7万世帯となっており、母子世帯が父子世帯よりも6倍多いことがわかります。
日本ではシングルマザーの貧困率が高いと言われますが、その理由は何なのでしょうか。
顕在化しているシングルマザーの貧困問題ですが、父子家庭を含めた「ひとり親世帯」は、
そもそも貧困に陥りやすい傾向があります。その要因は一つではなく複数あるのです。
■ 子育てや家事に追われてフルタイムで仕事ができない現状であることも
■ 貧困に陥りやすい要因
■ 子給与面や待遇面が充実せず、ワーキングプアに陥っている（働く貧困層）
■ 緊急時に収入を補える環境がない点、ひとり親世帯の大きな弱点
しかし、厚生労働省の調査では母子家庭の就業状況は81,8% となっています。
この数字は先進国でもトップクラスです。ではなぜシングルマザーの方の貧困率が高いのでしょうか。様々な要因が挙げられます。非正規雇用や、養育費がもらえないケースが代表的な要因です。国による公的支援をはじめとした制度を充実させることは重要ですが、私たち一人ひとりがシングルマザーに対する偏見をなくすこともシングルマザーを負のスパイラルから救うために必要な課題だと言えるでしょう。