禅の言葉に「喫茶去」(きっさこ)というものがあります。
「まあ、お茶でもお飲みなさい」という意味です。
ある禅の師匠のもとに、一人の修行者が訪ねてきました。
修行者は席に着くなり、「悟りとは何ですか。どうすれば悟りが得られますか。修業はどうあるべきですか。」と矢継ぎ早に質問しました。
日々、熱心に修行に取り組んでいる修行者は、「早く悟りを得たい」と気持ちが焦っていたのです。
そんな修行者の師匠は「まあ、お茶でも飲みなさい」と勧めました。
その言葉の裏には「もっと心にゆとりを持つことが大切だ」という意味が込められていたのです。
「そんな焦った気持ちでいると、かえって悟りから遠ざかってしまう。心にゆとりを持ってこそ、心の平安を得られる。悟りの世界に近づいていける」と師匠は伝えたかったのです。
この教えは、恋愛や婚活に留まらず現代の生き方に対する心構えとしても参考になります。
人はつい「早く成果を出したい」「早く成功したい」と焦ってしまいます。
しかし、焦りは禁物です。
焦れば焦るほど、気持ちが空回りして、成功から遠ざかってしまいます。
焦らずにまずは、「お茶を飲んで、一息ついてから始める」
これは、人生(婚活)がうまくいく秘訣と言えるのです。
自分の状態を素直に受け入れる
浄土宗の開祖である法然について、次のようなエピソードがあります。
法然は長く比叡山延暦寺で仏道修行を続けていましたが、40歳を過ぎてから「仏教の目的は一般庶民を救うことにある」と悟り、比叡山を下りて、京都の街中で庶民を相手に仏教の教えを説くようになりました。
大勢の人を前にして法然が説教をしていると、一人の男が質問をしました。
「念仏を唱えている最中、眠くなってしまうのですが、どうしたらいいのでしょうか」周りにいた人々は驚きました。
これは、社長に「仕事の最中に眠くなってしょうがありません」と社員が訴えたのと同じだからです。
普通の社長であれば「まじめに仕事をやっているのか」と怒り出すでしょう。
しかし、法然は、怒りませんでした。そして、「眠くなったら、少し居眠りをすればいい。居眠りをして頭がハッキリしたら、また念仏を唱えればいい」と返したそうです。
法然が言いたかったのは「心にゆとりを持ち、自分の状態を素直に受け入れる大切さ」だったと考えられます。
そのため、法然は「居眠りぐらいしてもいい」と言ったのです。
因みに、お昼休みに15分ぐらい仮眠を取るほうが、午後の仕事が効率的になるという研究結果もあります。
ちょっと眠って心に余裕を取り戻して、そのあとの仕事に備えるのも一つの方法です。
婚活では自分の今の精神的、身体的な状況を把握したうえで、自然体でゆとりを持った行動が不可欠です。
無理な婚活プランや「あなた」に合っていない、婚活方法では結婚への道のりが遠のくばかりです。
法然和尚のように「心にゆとり」を持って、活動しましょう。
結婚相談所ステラでは、専任のコンシェルジュ(仲人)が、親身に寄り添いながら「あなた」の婚活プランを演出いたします。
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